こんな人が対象!!
★在宅看護で初めて経管栄養(経鼻栄養)を管理・実施する方!
★経験はあるんだけど不安な方
★医者に説明されたけど、全然わからなかった方
そもそも経管栄養って何??
経管栄養とは胃まで管を入れて直接栄養剤を注入する方法の総称です。
種類は2種類あり、鼻から管を入れる経鼻経管栄養と胃壁に穴を開けて管を入れる胃瘻栄養です。
経鼻胃管栄養
鼻から管を入れるのは手術が必要なく比較的お試しのように実施しやすいのが魅力です。なので、体に合わなかったら管を抜去して違う方法をトライしやすいです。
その一方鼻に管がが入っているので 不快感が強く管を自己抜去しやすいので、栄養を流しているときに抜去してしまうと肺炎などのリスクが高いです。
胃瘻栄養
上記で言ったように胃壁に穴をあける必要があるため手術が必要です。
ですが、胃瘻が安定すれば苦痛は少なく違和感も少ないです。そのため自己抜去することも少なく、ボタン式にしてしまえば外見も変化なく生活することができます。
対象者は??
みなさんは、医者から選択を迫られて調べているところにこのサイトが目に入ったと思います。大体は、「認知症などでご飯が食べれなくなり代用で使用する」パターンが高齢者では多いと思います(臨床での体感)。
そのほかには、病気で咽頭や咀嚼機能が完全に使用できない方や食事摂取で誤嚥性肺炎を繰り返すため、医者が薦めることもあります。
管理方法は??
投与前の準備
①物品
※鼻チューブは、基本患者様に挿入されています。
②注入前の準備
経鼻経管栄養での実施・管理方法
①胃の中に管が入っているか確認!!
注射器に10ml程度空気を吸い、管の先端に装着し空気を送り込みます。この時に胃の中からブクブクと音がすればOKです。
できれば聴診器で聴くのが確実ですが、持っていない人が多いと思います。なので、お腹に耳を当てると意外と聴こえます。不安でしたら、看護師にどういう音なのか一緒に確認できると安心かもしれません。
②胃の内容物を確認する
空気を送り込んだら次は胃の内容物を確認します。注射器をそのまま自分の方向に引いて内容物が50ml以上あったらお腹の中に栄養剤が残っている状態なので、1時間ほどずらしてください。
ずらさずに実施してしまうと、お腹いっぱいになって吐いてしまう可能性があります。肺炎の危険性も高くなるのでお勧めしません。
内容物が黒かったり、緑色の場合は何かしらの病気のサインです。
経管栄養をせずに、訪問看護師さんに相談してください!!!!
③頭を上げる
頭部を30-40度ほど挙げて投与します。
頭部を挙上しないと嘔吐のリスクや誤嚥のリスクが上がるからです。
頭部は経管栄養終了30分後までこの姿勢を保持します。もし、姿勢を変えたいのならば少しお尻や腰にクッションの入れたり、右向きに姿勢を変えてあげてください。
大まかにこの3つを守れば基本大丈夫です。
経管栄養実施後に薬があるのならば、終了10分ほど前に溶かしてから投与してください。
胃瘻栄養での実施・管理方法
基本は経鼻経管栄養と変わりません。
ですが、胃瘻はすでに胃に管が入っているため確認は必要ないです。また、胃の内容物確認もボタン型はしないでください。ボタン型は逆流防止弁が付いているので、損傷してしまいます。
胃瘻増設部は安定していないと化膿しやすいです。
そのため、景観実施前に異常が無いか確認してください。赤く腫れていたり、出血している場合は、医師や看護師さんに報告してください(次回診察時で大丈夫です)
まとめ
大体想像できましたでしょうか。
退院する前に指導があるとは思いますが、慣れないことはすぐに不安になると思います。退院時にパンフレットを貰えればいいのですが、もしなければこのサイトを見返してメモ代わりにしていただけると幸いです。